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クラウドサービスとは?AWSとは?初心者向けに基本やメリットを分かりやすく解説


システムチームのSuzukiです。

今回は弊社で利用しているクラウドサービス、AWS(Amazon Web Service)について取り上げたいと思います。

「そもそもクラウドサービスって何の事か知っておきたい」「AWSって最近よく聞くけどどんなサービスなの?」という方に向けて、解説していきます。

クラウドサービスとは?

クラウドという言葉はその言葉が指し示す範囲が広く、定義が曖昧なまま解説している記事を多く見かけます。そのためここでは「クラウド=クラウドサービス」という前提で解説を進めます。

クラウドの意味を説明する際、下記のイラストのように「雲」の絵を書くことが多いですね。

クラウドサービスのイメージ
クラウドサービスのイメージ

これはサーバーやソフトウェアをどこで誰が管理しているのかを意識せず、インターネット(オンライン)を通じて利用できることを表現しているためです。クラウドが出現する以前はソフトウェア、サーバー、ストレージなどは物理機器を購入し、社内やデータハウジングサービスなどで設置・運用することが当たり前でした。
(ちなみにここで解説しているの意味での「クラウド」という言葉は、2006年にGoogleの元CEO、Eric Schmidtが言い始めたのが最初と言われています)

クラウドの種類は大きく分けて下記3つに分類されることが多いです。

  • SaaS(Software as a Service)
    SaaS(サース)とは、インターネットを通じて利用できるソフトウェアサービスのことを指します。おそらくこの形態が皆さんに最も身近にあるものだと思いますが。代表例としてはGmailやLINE、Zoomなど、Webブラウザやモバイルアプリケーションなどで利用できるサービスの総称としても用いられます。

  • PaaS(Platform as a Service)
    PaaS(パース)とは、ソフトウェアを稼動させるための土台となるプラットフォームや開発環境をを、インターネット経由で利用可能なサービスのことです。代表例としてはGoogle App EngineやHeroku、またレンタルサーバも多くはこのPaaSに分類されます。

  • IaaS(Infrastructure as a Service)
    IaaS(イアース)とは、システムを稼動させるための基盤(コンピューティングリソースやストレージ、ネットワークなど)そのものをインターネット経由で提供するサービスのことです。AWSやGCPなどの主要なクラウドサービスはこの形態を基本とする複数のサービスによって成り立っています。

AWSってなにができるの?

AWSを利用する最大のメリットは大きく2つ、「簡単に使える」「コスト削減」だと私は考えます。

1つ目の「簡単に使える」というのは、システムインフラの専門知識が無くてもサーバやストレージなど、システム基盤の構築が行えるという点です。

サーバをイチから自分で手配しようとすると、ベンダーから機器の見積もりを取り、OSのインストールからネットワークの設定など、すべてを自身の責任で行わなければなりません。一方AWSであれば使いたいときだけ管理画面からサーバを立ち上げることができ、不要になったらすぐに削除することができます。

万が一AWSで構築したサービスで突然利用者が増加し、システムの増強が必要になった時もすぐに2台目、3台目、、、とサーバを増やし、システム負荷を分散させるといった仕組みも簡単に構築することが可能です。サーバ機器を買っていたら、1台何百万もする機器をすぐに増やしたり減らしたりすることは難しいですよね。

このようにその時々の状況に合わせて柔軟にシステムを組み替えることができることがAWSでは可能なのです。

2つ目の「コスト削減」は人件費の削減、金銭的コストを抑えることができるという点です。

人件費の削減というのは、従来であればサーバをイチから自分で手配しなければならないため、そのための人手が必要でした。サーバやネットワークの専門的な知識をもつ技術者を確保しなければならなかったり、システム基盤の維持だけで多くの人手が必要となり、その分人件費がかかっていました。

しかしAWSを利用することでシステム基盤の維持はAWSが代わりにやってくれるため、同じ規模のシステムでもより少数のチームでシステム基盤の維持することが可能となります。

また金銭的コストについては、AWSの料金体系は「従量課金制」であり、使用した分だけの料金を支払うことになります。サーバやストレージといったリソースは使う時だけ確保する。逆に言えばリソースを「使わない時間」をうまくコントロールすることで余計なコストを抑えることができるのです。

弊社で利用しているAWSのサービス

AWSのサービスは上記で紹介したSaaS,PaaS,IaaSに分類可能な様々なサービスに分かれています。その中でも弊社で主に利用しているサービスをピックアップして紹介したいと思います。

  • EC2
    IaaSに分類されるサービスで、AWS上でコンピューティングリソースを提供してくれるサービスです。AWSの中では最も有名なサービスの一つだと思います。必要なOSの実行環境を、簡単に用意することができます。またIntel系やAMD系などのCPUの種類や、メモリの搭載量、インストールするOSなど細かい設定が可能であるという特徴があります。現在弊社で運用しているサイトはこのEC2で構築・運用されているものが多いです。

  • S3
    SaaSに分類されるサービスで、大規模で堅牢なストレージを提供してくれるサービスです。私がメリットだと感じているのは「信頼性」と「安さ」でS3に配置したファイルは3か所以上のリージョン(AWSでの通商なのでデータセンターという理解で良いと思います)に配置され、使用したストレージ量による従量課金制であることが特徴です。Webサイトで利用する画像データやPDFファイルなどはこのサービス上で管理することが多いです。またデータバックアップ先としても活用しています。

  • CloudFront
    PaaSに分類されるサービスで、AWSが提供するCDNサービスです。CDNについて解説すると長くなってしまうのでここでは割愛しますが、CloudFrontを経由してWebサイトを配信することでレスポンス速度の向上、通信コストの削減につながっています。

  • DynamoDB
    PaaSに分類されるサービスで、クラウドに特化したデータベースサービスです。最大の特徴は従量課金制のマネージドデータベースサービスであるという点です。このサービスを利用することでデータベース運用のコスト削減につながっています。

  • Amazon SES
    SaaSに分類されるサービスで、メール送信に特化したサービスです。こちらもメール送信量に応じた従量課金制で、主にシステムからの通知メールの送信用として活用しています。

AWSを学ぶ方法

ここまで、クラウドサービスとAWSについて簡単に解説していきました。

最後にまとめです。AWSは非常に便利なサービスでインフラやサーバの専門知識がなくても利用できるというメリットを強調してきましたが、全く知識が不要で使いこなせるかというとそうではなく、AWSというサービス自体の特徴や活用方法を学ぶ必要があります。しかし恐れることなかれ。ネット上にはAWSについての情報があふれており、AWS公式サイトからも細かい仕様や解説などを学ぶことができます。

私が良く利用するのはAWS公式が公開している「AWS クラウドサービス活用資料集」というサイトです。
https://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/aws-jp-webinar-service-cut/

ここでは初心者から中級者向けに、AWSのサービスの理解を深めるための資料が揃っています。興味のあるサービスについて知りたいとき、是非活用してみてください。

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